
<講演者>
今村 暁 氏
<プロフィール>
メンタルリスクマネジメント株式会社 代表取締役
アシスト株式会社 代表取締役
北海道大学法学部卒業後、日本長期信用銀行を経て独立。「感性豊かで自立的で積極的な人材の育成を!」「夢、希望、感動、自信、勇気、誇りの持てる感性教育を!」「すべては良い習慣づくりの習慣教育から」をモットーにし、「感性教育」と「習慣教育」「能力開発」の研究と実践を続け、自らも人材育成をテーマにした会社経営を行うとともに、数多くの企業のコンサルティング、経営者・管理職のコンサルティングを行う。
子ども達の教育現場や経営者ネットワークを通じ、「これからの時代はますますメンタルクライシスの時代になる」と警鐘を鳴らし、メンタルリスクマネジメント株式会社を設立。
<著書>
著書に、『3分間日記』(かんき出版)、『親が子どもに教える一番大切なこと』(三笠書房)などがあり、『子どもの成績を決める親の習慣』(PHP 出版)は日本、韓国、台湾、タイで10万部を超えるベストセラーになり、NHK でもそのノウハウが特集される。
日時:2011年11月3日(木祝)
場所:ハーネル仙台
「勉強は楽しいと、脳が思ったら好きになってしまう。勉強することは楽しいと錯覚させることが大事である。」
ご自身の辛い体験(脳梗塞)や不登校の子を集めて開いた個別指導塾での経験から「習慣教育」の重要性を掲げ実践して来られた今村さん。今回の講演会では、子どもたちのやる気を引き出す秘訣について、いくつもの実例をあげながらお話をいただきました。
はじめに、「小学生の時にいかに自分は天才だと錯覚させることが大事である」と今村さんはおっしゃいます。難しいと思っていることは出来ないと思い込まされている(洗脳を受けている)だけである。子どもにとって親は世界一の超能力者であり、世界一の催眠術師であって、自分は出来るんだと錯覚させるために全精力を使ってほしいとお話されました。
“勉強”というマイナスイメージがついていることばでも“トレーニング”ということばに変えただけで子どもはとたんにやる気になるし、“宿題をやる”も“仕上げをする”に置き換えただけで、随分と気持ちも変わるのだと。要は「勉強することは楽しいんだ。褒められるんだ」と錯覚させることから始めるとよいのだそうです。
普段からしかられているという思いでいる子どもに、自分は親に愛されているんだと思ってもらうには、相手に十分わかってもえるように褒めてあげたり認めてあげることをする必要があるのだとも今村さんはおっしゃいます。
さらに「子どもが積極的に育って、積極的に行動が取れる大人に育って欲しいのであれば、どんなに失敗してもそれを喜んであげる、チャレンジしたことを喜んであげる方が積極的な子は育つ」のだとおっしゃいます。失敗は当たり前であり、チャレンジし続けることをあきらめさせるクセがついてしまうのはよくないのだと。親はそういう悪い習慣の手伝いをしないように気をつけなければならないというお話でした。

次に、今村さんは会場の皆さんに「子どものやる気は何から生まれるか」と尋ね考えさせた後、『子どものやる気を引き出す7つの要素』についてご説明くださいました。(以下、ポイントとなる観点をまとめました)
さらに、やる気を引き出すうえで『集中できる環境づくり』こそが大切であることも説明されました。今村さんの考える習慣教育には、強固な意志とか信念とか意志の力とか根性とかは要らないのだと言われます。とにかく集中力をそぐ物を取り除くこと。それには片付けをすることが大事であり、掃除の習慣化を身につけるだけでやる気は自然と生まれるのだとおっしゃいます。今この瞬間に集中できる環境を作ることが何より大事だとのお話でした。これこそ我々親が身につけるべき最も重要な「習慣」なのでしょう。

最後に、今村さんは保護者の皆さんへ「愛情は理解と応援のセット」であるとお話されました。習慣教育には「感性」が大事であり、まずは親が「感性」を取り戻すこと、いくつになっても自分に対しても応援をやめないでほしいとお願いされました。
良い習慣作りからやる気は生まれることを、一人ひとりが身近に感じ取れる実例をあげながらの講演で、今後の子育てに非常に役に立つ内容の詰まったお話でした。